さーたん

完全自己満なので読みやすさは考えてないです

ピエロ

女子高生になって抱いた感情は今までつまらない。この一つしかない。義務教育の中学とは違い決まりというものがより一層固くなった。日に焼けたりアイロンで色落ちしたりして茶色くなった髪の毛はすぐ黒染め、化粧NG、薄く色ついたリップでさえもバレたらすぐ洗面所に連れていかれその場で落とす。私の想像していたあのキラキラした者達はただの幻想でしかなかったのかと現実を見ていつも虚しくなる。それに加え毎日の高校生活もつまらない。この一つに限る。毎日愛想笑いを浮かべて感情を押し殺してまるでピエロのような日々を送る生活。本当に嫌気が指す。こんなにもつまらないと感じたのは高校生になってからが初めてだった。中学の時もカースト制度もひどかったため楽しいと思える時は少なかったけれどそれでもまだ一緒に居て楽しいと思える仲間がいた。だから頑張れた。でもいまは感情も何も無い状態の毎日だから楽しさなんて感じない。ただただ顔は笑っていても心は笑っていない穴がぽっかり空いたような気持ちで過ごす。それに加え周りの目も気にするようになった。誰かが人を馬鹿にするような笑いをした時は私のことをバカにして笑っているのではないかとかいつもどこからか私の悪口が聞こえるような錯覚に陥るほどだった。そういった事を一度大人に相談してみたことがあったが、周りの目なんて気にしなきゃいいのよ。なんて何も心に響かない私には理解不能な文章を言われるだけだった。周りの目を気にしたくなくても気にしちゃうからこうなってるんだよ!!と思う。そうやって言えるのはキラキラ1軍女子高生として生きてきた勇者だからこそ言える言葉であって私のような人からしたら逆に励みではなくもっとどん底に落とされた気分にされる様なものだ。痛みでしか生きていることを実感できないような日々私の抱いていたあの姿は儚く散っていく。いつになったら周りの人と同じような生活ができるのだろう。特別そのような生活に憧れを抱いている訳では無いがこの灰色のまるで鳥かごのような日々から抜け出したい。痛みではなく人間のぬくもりで生きていることを実感できるようになりたい。そうやってきっと叶うこともないような願いをもちながら毎日生きるしかない。頑張る気力なんてとうの昔に置いてきているけど明日もとにかく足掻いて生きて行くしかもう術がない。さよなら私の青春。さよなら私の人生。